刃傷松の廊下-真山一郎

勅使下向(ちょくしげこう)の 春弥生

いかに果(はた)さん 勤めなん

身は饗応の 大役ぞ

頼むは吉良と 思えども

彼(か)の振舞の 心なき

<セリフ(梶川)>

「各々(おのおの)方 各々方

お出合いそうらえ

浅野殿 刃傷(にんじょう)にござるぞ」

積(つも)る遺恨を 堪忍の

二字で耐えたる 長矩(ながのり)も

武士には武士の 意気地(いきじ)あり

刃(やいば)に及ぶ 刃傷の

血涙(けつるい)悲し 松の廊下

<セリフ(浅野)>

「おはなし下され 梶川殿

五万三千石 所領も捨て

家来も捨てての 刃傷でござる

武士の情を ご存じあらば

その手はなして 今一太刀(ひとたち)

討たせて下され 梶川殿」

花の命を さながらに

赤穂三代 五十年

浅野の家も これまでか

君(きみ)君たらずとも 臣は臣

許せよ吾を この無念

発売日:2009-11-06

歌手:真山一郎

作詞:藤間哲郎

作曲:桜田誠一