自問自答-ZAZEN BOYS

くりかえされる諸行無常… よみがえる性的衝動…

冷凍都市のくらし 行方知れずのアイツいつのまにか姿くらまし

冷凍都市のくらし アイツ姿くらまし

新宿ぶらぶら節 一回死んで寝て起きたら朝焼けの赤富士

悪夢(わるゆめ)芝居から脱出 気が付けば肉布団の上

圧迫感をとても感じている 堕落が許される生活に甘んじている

二足歩行に限界を感じている 俺は四つん這いになって

ケモノのようなスタイルで KAZEKIRI KABUKIMACHI

いつでも誰でもぶっ殺す覚悟を決めた男達 鈍感な頭抱え前進する俺

次々と目に飛び込んでくる人々のそれぞれ 俺の目玉が見る怒り

俺の目玉はなーんも見てないふりばかり ビルディングの配列

その整然に姿くらます アイツ いつのまにか行方知れず

冷凍都市がやたら騒 何やら厄介もんがそそうしとる模様

鈍色の銃口の先が光り放たれた憤激の銃弾によって後頭部に穴が空き

もはや原型の姿は亡きもんになってしまったヒサンな風景が広がり

それをただ漫然と冷えきった無表情で見つめる人々の集まり

そして俺はなす術がなく足早にその場を去り ふりだし 繰り返し

よみがえる性的衝動 くりかえされる諸行無常 畜生

フラッシュバック現象

はっきりしないあいまいな映像

真っ黒けっけの朝5時半 頭ん中支配するこの違和感

分厚い大学ノートが鉛色に埋まってゆく 精神が浄化していく

錯覚内臓が体操してとても乱雑 ドドメ色に澄みきった俺の脳内色彩感覚

黒髪の思い出を美化 モラトリアムの地獄絵図をそんなに見たいか?

そんな少年性をいつまでたっても誇示しとる可愛気もクソもない大人子供

がはびこる気色の悪い集まりの中で

血色の悪い青みがかった無表情達の墓場で

成仏できんユーレイどもの声も枯れ果て 俺は俺のこんな戯れ言につくづく

呆れ果て 孤独の淵をさまよいDONZOKOの極みを見たような気になって

それでも俺は意地になって それでも俺は意地になって

それでも、それでも、それでも俺は意地になって

求め続ける、求め続ける、求め続ける 脳がユさぶられて頭ん中が

サァーっとするあのカンジを

それはどこにある?どこにある?どこにある?

心臓を鷲掴みにし引っ張り出してその鼓動を

そのまんまマイクかなんかで拾って

それに合わせてバンドの練習をしよう 脳内映像をビデオにダビングして

夜中に一人で酒飲みながら見よう それは嘘に塗り固められた自己解放

自分が自分であるっちゅうことにギモンを持とう

そりゃわかっとる 自問自答

日曜日の真っ昼間 俺は人混みに紛れ込んでいた

強ーい日差しが真っ白けっけ

の店ん中に混ざり込んでいた

若い父親と小さい娘がなんか美味そうなもんにかじりついていた

笑っていた ガキが笑っていた

なーんも知らずにただガキが笑っていた

純粋な、無垢な、真っ白な、その笑顔は

汚染された俺等が生み出したこの世の全てを何も知らずにただ笑っていた

新宿三丁目の平和武装や 片目がつぶれた野良猫が発する体臭や

堕胎手術や 30分間25000円の過ちや

陰口叩いて溜飲を下げとる奴等や 徒党を組んで安心しとる奴等や

さりげなく行われるURAGIRIや 孤独主義者のくだらんさや

自意識過剰と自尊心の拡大や 気休めの言葉や 一生の恥や 投げやりや

虚無や

くりかえされる諸行無常や

この世の全てを何も知らず この世の全てをなにも知らず

この世の全てを何も知らず

ガキが笑う ガキが笑う この世の全てを何も知らず

行方知れず アイツは姿くらまし 行方知れず アイツは姿くらまし

冷凍都市のくらし アイツ姿くらまし)

くりかえされる諸行無常… よみがえる性的衝動…

発売日:2004-01-10

歌手:ZAZEN BOYS

作詞:MUKAI SHUTOKU

作曲:MUKAI SHUTOKU