さまよいの果て波は寄せる-松任谷由実

泣いてかけてゆけばそこに きらめく海原

けれど受け入れはしなかった私の弱さを

沖をすべってゆく船と 足もとで遊ぶ犬と

風を切る鳥たちだけ 自由だった

夢中になれる何かが 明日へいざない

いつしか遠く旅したと あなたに告げる

いつも悩みをたずさえて 潮騒をきいた

けれど答えは得られぬまま朝焼けは終る

銀の雲間から差し込む光いくすじも見とれ

冬の日の冷たさを忘れてた

消えてゆかないくやしさが 私を導き

気づけばここへ来ていたと笑っていえる

言葉にない愛の 透き通る手紙を

海はよせてくれる 波にのせて

ああ 失うものはもうなんにもなくて

心静かな私がはじめて見える

夢中になれる何かがどこまでも導き

いつしか遠く旅したとこの海に立ち告げよう

発売日:1999-02-24

歌手:松任谷由実

作詞:松任谷由実

作曲:松任谷由実