ID-ASKA

かるく麻酔を打たれたくらいの速さで

僕の夢は深い場所を抜けて行く

心理ゲームのような景色に放り込まれたようだ

街はどこも罠をかけてるようだった

通りを映すミラーの中では

自分の顔が少し食い違ってる

腕の時計も リズムを無くしかけてる

ここの景色じゃ匿名希望の人達が溢れ

時間ばかりが女の肩を

滑り落ちた肌着のように乱れ進んでる

異邦人を誘う 子供の手に引かれてみる

ひとつも迷わず君の手に任せてみる

「ほらたくさんのいろんな人達が

今日もミスジャッジで あんなにもめているよ」と

夜明け近くで 子供が笑いかける

ここの景色じゃ匿名希望の人達が溢れ

人を愛することでさえも

ときには生きる弱みに変えてしまってるらしい

間違えたように囁いてみる

愛の言葉を 呟いてみる

ここの景色じゃ匿名希望の人達が溢れ

馴染めないまま川を渡る

僕の背中を不思議な顔で朝に帰した

発売日:2001-04-18

歌手:ASKA

作詞:飛鳥涼

作曲:飛鳥涼