真夜中模様-角松敏生

空っぽの通りに響く

やりっ放しの奴らの声

夜に紛れて消えて行く

白茶けた店の灯りが

通り過ぎるあんたの顔に纏わりつく

I give up

僕はただ一人で見ていた

真夜中模様

それは妖しくて笑えるもの

僕だってそこにいるよ

嘘でもいいんだ

誰かに逢いたくなるだけだよ

話すことなんてないから

このまま

ここに佇んでいたいんだ

煙っている夜の向こうに

たったひとつの物語

終わり方を忘れている

甘ったれた声にもたれて

そっと滑り落としたら

さぁどこへでも行けよ

I give up

翻す心のベールと

真夜中色は何て欲張りなことばかりで

呆れてものも言えず

それでも綺麗なあんたの爪先に映ってた

街灯りを見ていたいから

このまま

香りの中へと沈んでる

眠れぬ夜はどうすればいいの

教えてくれ

記憶がなくなるほど疲れ果てるまで

何も考えられないほどに

抱きしめあえたらいいのかな

このまま

きっと何も変わりはしない

発売日:2004-08-04

歌手:角松敏生

作詞:TOSHIKI KADOMATSU

作曲:TOSHIKI KADOMATSU