横顔-沢田知可子

髪を直すフリで

そっと、すれ違った

気付くはずはないけれど

寝ぼけまなこのまま

電車を待ってる あなたの朝

変わってないのね 昔と...

突然、出会う日が 生きがいの頃もあったから

寂しささえも、そぅ 胸に飾って 歩いたけど

いろんな横顔で、

いろんな人をみて

変わってゆく 私の目に

ざわめきも電車も

あなた以外のもの スゥーッと消えて

優しく時間が 止まった...

悲しみは大きく

幸せはちいさく

おしゃべりをしていたり

ひとごみの誰もが 怒っているような

そんなふうに 感じていたのは 何故なの

言葉にするとまるで 変わってしまう心の中

何時の間にかそれが 「私だから」と強がってた

あなたの横顔は

とても優しかった

なのに私 覗いたの

違う表情の あなたもいるはずと

覗いているうちにこの愛を 失くした

あなたの横顔が

まっすぐ振り返る

気配がして 目を開ける

そして走り出した 電車を見送れば

今、確かな足取りであなた 近づく...

発売日:1991-06-28

歌手:沢田知可子

作詞:沢ちひろ

作曲:井上大輔