un secret-霜月はるか

異国の風に流される侭(まま)

眩(まばゆ)すぎる朝に目醒(めざ)め

故郷(こきょう)の地まで

繋がった空へと手を翳(かざ)す

過去を分かつ馬車の轍(わだち)

千の煌めきの宮殿へ

黄金(きん)に染まる太陽(ソレイユ)の

徴(しるし)掲げた門をひらく

咲き誇れる

一輪の薔薇が見つめていた

かりそめの刻

王妃(しょうじょ)の瞳(め)に隠された世界は

誰かの[秘密の]愛と真実(ヴェリテ)

拗(こじ)れた運命(いと)が選んだ小指

部屋に残る その溜息

俯(うつむ)く姿

向かい合う鏡は何映す

楽(がく)に溺れ踊りましょう

何処か懐かしい月の夜(よ)に

強く深く抱きとめた

痛みもせずに刺さる棘を

暗闇でも気高き薔薇は輝くから

光と影を相伴(あいともな)う旋律をなぞって

囁く[秘密の]愛の言葉

零れてゆく想いのように

剥がれてゆく花びらが

遠い夢を描(えが)く…

失っても

あの日の薔薇の美しさを忘れられない

王妃(しょうじょ)の瞳(め)に隠された世界で

語るは[秘密の]愛と真実(ヴェリテ)

発売日:2016-08-10

歌手:霜月はるか

作詞:日山尚

作曲:霜月はるか