藍(あお)いまぼろし-白石涼子

蝉時雨と 八月の星座

夕涼みに スコールも今は、嘘のよう

あんなに夢中だった気持ちが

せつないけれど いとしい

大人になった

じょうずに 忘れていけるの

遠い記憶 揺らす風

浴衣の裾

白いくるぶし止めて ふりむく

幼い頃 故郷の景色

切れた鼻緒 お祭りのあとを追いかけた

気づけば夜に 時は早くて

子供じゃいられない もう

許しあえたら

闇夜は すてきな時間よ

失うのは 何か得ることと同じ

強さ そして 想い出をありがとう

走馬灯

淋しそうな眼をしていた あなたの顔

あの日の わたしたちが咲いている、

夏 まぼろし 花火

終わった恋も

もうじょうずに 抱きしめられるの

遠い記憶 揺らす風

浴衣の裾

白いくるぶし止めて ふりむいた 曲り角

淋しそうな眼をしていた あなたの顔

あの日の わたしたちが咲いている、

夏 まぼろし 花火

歌手:白石涼子

作詞:只野菜摘

作曲:平川達也