神の雪-ALI PROJECT

触れたきものは

仄蒼き頬の下

かよう血汐の

生き急ぐぬくもり

時をつなぎ止めるため

あなたを抱く

肩の向こう見上げる冬の

夜は羽摶き

いま私に舞い落ちるのは白い雪ではなくて土

冥い闇の底にひとり安らかに埋もれよう

この世で大事なものを幾つも失くしてきたのになお

まだあなたの美しい横顔に惹かれるのか

果てもなく 狂おしい祈りのように

踏みしだかれた

薄氷の上に立つ

足元すくう凩

天の奈落 越えて届く

ひとひらの夢

縋れるならば

いま私に降り注ぐのはやさしい雪ではなく炎

この手で消す術も持たずただ焼かれ朽ちるため

この世に変わらぬものなど在りはしないとわかってなお

なぜ人はどんな日も無きものばかり望むのか

罰のように 汚れ染みぬ想いに変えて

どうかあなたを包むのは冷たい雪ではなくて星

その輝きに焦がれて私は息絶えるだろう

この世に悲しきことは尽きぬほど満ちたと知ってなお

なぜこうも易々と涙はあふれるのか

罪人のように

いつまでもその腕のなかで

発売日:2005-12-07

歌手:ALI PROJECT

作詞:宝野アリカ

作曲:片倉三起也