霧-タテタカコ

こちらは清い霧が降って欲しい あちらへ渡る桟橋かけて

雲行き眉間に関わる人達 揺りかごへ帰る時は告げる

柱に繋いだままの足が 生きては?死んでは?と囁いて

数え唄おぼろげに口は歌い よせてはかえす波間に

振り向かず 振り向かず お行きなさい

振り向かず お行きなさい

振り向かず そのまま お行きなさい

振り向かず お行きなさい

背のびした窓から見えたものは もう此所には何もないということ

少女はそれを知ってか知らずか ただ一点を 黙視

燃えてゆく灰は空を自由に それさえ遠い風 出迎える

乗せてゆけ これまでの長い夜を 飲みほして あとかたもなくなった

待ち人は待つより出迎えなさい 此所では逢えることはないでしょう

老婆は髪をふりほどいていた 血眼でそう言っただけ

振り向かず 振り向かず お行きなさい

振り向かず お行きなさい

振り向かず そのまま お行きなさい

振り向かず お行きなさい

駆けてゆく少女は夜を斬って 繋いだはずの糸はもうなくて

彼女は気づかずに行くだろう 最初から無かったことも

発売日:2005-12-21

歌手:タテタカコ

作詞:タテタカコ

作曲:タテタカコ