あきらめ節-加川良

地主 金持は わがままもので

役人なんぞは いばるもの

こんな浮世へ 生まれてきたが

わが身の不運と あきらめる

お前この世へ 何しにきたか

税や利息を払うため

こんな浮世へ 生まれてきたが

わが身の不運と あきらめる

米は南京 おかずはきなこ

牛や馬でも あるまいし

朝から晩まで こきつかわれて

死ぬよりましだと あきらめる

汗をしぼられ 油をとられ

血を吸いとられてその上に

ほうり出されて ふんづけられて

これも不運と あきらめる

苦しかろうが 又 つらかろが

義務はつくさにゃ ならぬもの

権利なんぞを ほしがることは

できぬものだと あきらめる

長いものには まかれてしまえ

泣く子と資本家にゃ 勝たれない

貧乏は不運で 病気は不幸

時世時節と あきらめる

あきらめなされよ あきらめなされ

あきらめなさるが 無事であろう

私しゃ自由の動物だから

あきらめきれぬと あきらめる

発売日:2002-10-09

歌手:加川良

作詞:唖蝉坊・高田渡

作曲:高田渡