春の鳥-佐田玲子

ひきだしにしまっておいた 出しそびれた恋文は

私からあなたへの 最後の手紙になるはずでした

あんなに深く愛されて あんなにせつなく別れた

書きながら三度泣いて 出せなくて二度泣いた手紙を

今 一枚ずつ マッチで火を灯せば

ふるえる文字が 胸を衝く

本当に本当に あなたが好きでした

春の鳥のように 手紙の白い煙が

まっすぐに 青空に 舞い上がってゆきます

そう丁度 春の鳥のように ようやくあなたから

巣立ってゆきます

明日 嫁ぎます

幼すぎたわたしが あなたと別れたことで

大人になれたなんて 皮肉なものだと思います

親を追う子供のように いつもあなたのうしろを

ついて歩くばかりの 足手まといだったのですから

今 出会ったなら あなたは誉めてくれる

そんな自信もみな あなたがくれた

本当に本当に あなたが好きでした

しあわせになります 約束ですから

まっすぐにまっすぐに 歩いてゆきます

そうきっと しあわせになります どんなにつらいことも

笑える つもりです

大人に なりました

春の鳥のように 手紙の白い煙が

まっすぐに 青空に 舞い上がってゆきます

そう丁度 春の鳥のように ようやくあなたから

巣立ってゆきます

明日 嫁ぎます

発売日:1990-10-21

歌手:佐田玲子

作詞:さだまさし

作曲:さだまさし