さよならも言えずに-大江千里

春を待てず花びらが 風に吹かれて揺れていた

二人出逢う季節(とき)が ほんの少し違っただけなのに

無邪気すぎて幼くて ぼくらは恋に夢中だった

一途なきみのこと 楽になろうと突き放した

留守電が灯るたび きみの声さがしている

自由だけ手に入れて 大事なもの失った

さよならも言えずに ぼくたちは別れた

もう二度と逢えないこと 気づかずにいた

この地球(ほし)に生まれて すれ違い別れた

懐かしい痛みだけが ぼくを走らせる

ビデオを3つ借りてきて 2本目の途中で泣けてきた

ベッドの隅っこで 寝る癖は今も抜けないよ

くだらないことだった きみと別れたわけは

進み出すぼくはもう 振り返りはしないよ

がむしゃらに生きたい 空の下ぼくらは

別々の誰かに逢い 歩き始める

巡り来る季節に きみのすべて愛した

大切な想いだけは きっと忘れない

さよならも言えずに ぼくたちは別れた

もう二度と逢えないこと 気づかずにいた

巡り来る季節に きみのすべて愛した

大切な想いだけは きっと忘れない

春を待てず花びらが 風に吹かれて揺れていた

ミルクの空箱に きみが育てた花のような

発売日:1996-05-02

歌手:大江千里

作詞:大江千里

作曲:大江千里