存在への不安と欲望の十二ヶ月-角松敏生

乾いた風が背中を押しても前に進めない

今すぐやめてしまえば楽になるのに

何処かの国が寒さで餓えてるとテレビで聞いた

その国では強い人なんて尊敬されないらしい

優しくなけりゃ生きて行けないらしい

今の僕には聞きたくもないことだけど

それがなんのことだかよく知ってるよ

君が大切だけど君を忘れることが大切

自分を無くしてしまうほど優しくなれたらいいのに

聞き飽きた歌なんてもう流さないでよ

それでいい それでいい 神様の声が聞こえる

でも甘えてるのと紙一重な毎日

誰かを傷つけないように嘘を言っても嘘は嘘だよ

そんなに抱え込んだまま 何処へ行くんだ

午前3時の時計台で真白なカラスが鳴いた

この世で大切なものはひとつでもあればいい

欲しがればその度に失って行くだけ

あれもいい これもいい 幼稚な声が聞こえる

でもいつになったら捨てきれるのかな

流れてくる全ての音に何も感じられなくなった

こいつらのどこに魂があるというの

音をつなぎあわせるだけの歌に騙されてる君に

明日訪れるかもしれない終わりを受け入れられる?

僕は怖くて目をつぶるだけ

それでいい それでいい 神様の声が聞こえる

でも甘えてるのと紙一重な毎日

それでいい それでいい 神様の声が聞こえる

でも甘えてるのと紙一重な毎日

発売日:2000-08-02

歌手:角松敏生

作詞:TOSHIKI KADOMATSU

作曲:TOSHIKI KADOMATSU