眠りの果ての蒼い花 〜Whites ol Silvecia〜-霜月はるか

雨に揺れる水面の向こう 君の笑みが僅かに歪む

天空(そら)の島に咲く花は ただ月だけを探し

絡繰りが廻す二つの針の子 指で刻を弄る

金色の瞳が求めた 理想(ゆめ)に逆らい

眠りに堕ちる君は 腕の中

耳元の言葉さえ 届かない暗がりの奥から

誰に手を伸ばす?

永遠の夜 蒼に染められた偽りの楽園で

壊れた魂(こころ)を抱える 少女のように

Wisi o ar sinal thia?

(あなたの本当の願いは何ですか?)

“Sefil sec ir ar whit rin sef.”

(「わたしに水と光をください」)

Larr lef sinal wia, rin teza sinal.

(飾る言葉は真実を守りながら、真実を汚すでしょう)

Tu o sinal?

(本当にそれが真実なのでしょうか?)

Sefil kios i liss rin stir ar as.

(目を閉じて耳を澄ましてみてください)

Tu o Lag-Quara?

(本当にそれが世界の全てなのでしょうか?)

闇を払う翼と出逢い 旅はやがて終わりを告げる

天空(そら)の島に吹く風の中 その捻子は錆びた

絡繰りが鳴らす記憶の旋律 何もかもを攫い

現実も未来(あした)も失くした 理想(ゆめ)の故郷

迷い続ける僕は もう居ない

降り積もる君の嘘 斬り裂いて

目を醒ました場所は亡骸の住処

花は枯れても 女神に愛された

滅びゆく都市を出て 叫んだ約束

必ず迎えに行くと

Tu o ar whit.

(これはあなたが呼んだ雨)

Whit Sef Laq, rin Laq o nen zai.

(水は全てを清め、消し去るでしょう)

Rin zai tu hasra lei o sinal?

(ならば、最後に残ったものこそが真実なのでしょうか?)

Esiary, whit sef agatia, tu mir ol ar...

(それとも、大地を潤したその先に…)

眠り続ける 君の手のひらに温もりが残るなら

幻に囚われても いつか現実(ここ)に帰り着く

夜が明けても 月に憧れる君だけの楽園は

壊れた魂(こころ)を抱えた 世界の果てに

発売日:2011-10-26

歌手:霜月はるか

作詞:日山尚

作曲:霜月はるか