NとLの野球帽-Chage

もくもくと煙を吐き出す

工場の敷地の裏にある

砂利の山をかけ登りそしてすべり落ちる

でこぼこだらけの空き地で 仲間を待ったんだ

いつも兄貴のお下がりの

ぶかぶかの服でバットを振る

空につきささるあの鉄塔に 狙いを定め

夢はいつでも どでかいホームラン

1969 光の中生きていた

舵のこわれたこの俺はどこへ 行く

迷っては 壁の写真に見つめられる

俺が笑ってる 俺が突っ立ってる

大事そうにシャッターを押す

親父を覚えてる

大人達は働いたんだ

鉄くずにまみれ働いたんだ

豊かな暮らしにあこがれて 昼も夜も

咳込みながら俺も大人になったんだ

1969 愛するものが近くに あった

人のすき間からはじかれても もぐり込んだ

孤独なこの瞳を見つめるな

俺が笑ってる 俺が突っ立ってる

不器用そうな親父の 背中を

おふくろが見ていた

NとLのくたびれた野球帽

失くした物は景色だけさ

一緒に歩かないか

1969 光の中生きていた

1969 愛するものが近くにあった

発売日:1998-06-10

歌手:Chage

作詞:CHAGE

作曲:CHAGE