雪華懺悔心中-ALI PROJECT

一片一文灰散る如く

薄霞 時は降り積もる

毀れる躰はああ何処で

朽ちゆくのでしょう

蠢く私の不浄の指は

毒の絲吐いて女郎蜘蛛

縛られた過去の亡霊と

人肌を縊る

綺麗事ほどお笑い種の

表を越えて渡りませ

本当は 悪いお人で

あらしゃりますか

愚か恋しや 痴人の愛の

果て無き情け縺れ

堕ちては外道 縋れど地獄

のぼる気も失せ蜘蛛の糸

如夜叉燃しませ 戀の恨道

引き返せぬのならば

覚悟の腹はいざ

抜く鞘ひらひら段平翳して

刺青の薫り墨染めの桜

漆の闇へと隠しつつ

はるかに 愛する痛みなら

膿み尽くしたでしょう

見上げる宵には裸木の骨

生きれど女は月髑髏

白珠の下腹満ちるたび

生まれ出づる死よ

朝日を知らぬ赤子のように

血肉包まれ眠りませ

本当に 可哀いお人で

あらしゃりますね

いのち愛しや 賽の河原の

石積み遊び憫れ

通るは百鬼 罅ぜる鬼灯

転ぶ間もなく針の山

女夜叉抱きませ 懺悔野ざらし

二度と帰らせまいと

占う吉凶は

剥ぐ爪はらはら花弁数えて

怖いお人で

あらしゃりますか

いのち惜しかろ 飲み乾す咽に

爛れる情の苦し

秘すれば仏 焼かれて般若

崩れゆくほど麗しや

女夜叉抱きませ 夢の通い路

二度と戻れぬように

踏み出した足首

舞う雪はらはら六花に埋もれて

愚か恋しや 痴人の愛の

果て無き情け縺れ

堕ちては外道 縋れど地獄

のぼる気も失せ蜘蛛の糸

如夜叉燃しませ 戀の恨道

引き返せぬのならば

覚悟の腹はいざ

抜く鞘ひらひら段平翳して

発売日:2008-08-27

歌手:ALI PROJECT

作詞:宝野アリカ

作曲:片倉三起也