とっておきの20秒-平松愛理

細いヒール跳ねつける コンクリートをたたく雨

このまま歩いていくと 時刻通りにLoura Ashley

あの交差点まで 15秒

時計の秒針が 黒のシトロエン 近づかせてる

恋をした女ならば 探偵にだってなれる

あなたの帰り道で 計算済みの偶然

シグナルが赤になって 計画は予定通り

あなたの車が止まり 秘密のStageが始まる

19時12分 ちょうどに

あなたの目の前に 横断道路 白線を踏む

とっておきの20秒が 幕明けた瞬間に

あなた私の横顔 ワイパーでシャッターを切る

恋の呪文であなたは

明日から私を 忘れられない

風に溶かした媚薬を あなたへと飛ばしたら

今度出会った瞬間 私に釘づけのはず

呪文のラストを示す点滅 あなたのサイドミラーに

小さくなる私を焼き付けて

とっておきの20秒のフィナーレで 振り返るから

発売日:1989-11-21

歌手:平松愛理

作詞:平松愛理

作曲:平松愛理