想い出を閉じこめて-中西保志

淋しさ埋め合うみたいに

よりそった 写真さえも

別々の街で ちぎられる ただの紙に

変わるのか…

賑わう横断歩道も

ため息で かすむようさ

僕に似た人と 暮らしてる君の噂

届いたから

あいたくて もどりたくて

悔やむ胸が 切なさ呼び戻す

もう二度と 帰れないさ

立ち止まる くつ音も

過ぎさる季節に 追い越され

消えるよ

ときどき留守番電話に

沈黙が 紛れこむと

淋しがる君の 眠れない夜を想い

心 揺れた

あいたくて もどりたくて

冷えた受話器 見つめたこともある

君よりも 君の愛に

抱かれてた あの日々を

失くして初めて 輝きが見えるよ

ほんとに 幸せなら

切なさも閉じこめる

どうして 街は変わる

忘れ方も知らないまま…

あいたくて もどりたくて

迷うほどに 求めていたけれど

想い出に帰る地図はない

ただひとつ できるなら

誰より遠い 君の為に

「さよなら…」

発売日:1993-07-21

歌手:中西保志

作詞:夏目純

作曲:都志見隆