あの夏のバイク-国生さゆり

古いガレージに ほこりかぶったまま

ずっと忘れてた 遠い風の記憶

夕陽が続く赤いフリーウエイ

長い影を振り切るように

あなたの背中しがみついたら

この腕から愛がこぼれた

次のインター・チェンジ 降りてしまえば

知らない街へと あなた行くのね

そう、あの夏のバイクを せがんだのは

受けとめた さよならが 息苦しくて

そう、あの夏のバイクを せがんだのは

もう一度 思い出を 走りたかった

ふたりきりで…

地図に載らない小さな岬 海岸線愛をたどった

淡い陽差しの中を曲がる瞬間

ピリオドのように 鳴らしたクラクション

ああ、8月のバイクを 飛ばしながら

高速のチケットを 破り捨てて

ああ、8月のバイクを 飛ばしながら

もう二度とこの道は 走らないでしょう

ひとりきりじゃ…

ああ、エンジン そっと止めれば

波の音に 変る

そう、あの夏のバイクを せがんだのは

受けとめた さよならが 息苦しくて

そう、あの夏のバイクを せがんだのは

もう一度 思い出を 走りたかった

ふたりきりで…

古いガレージに ほこりかぶったまま

ずっと忘れてた 遠い風の記憶

発売日:2002-11-20

歌手:国生さゆり

作詞:秋元康

作曲:後藤次利