シクラメンのかほり-September

真綿色した シクラメンほど

清しいものはない

出逢いの時の 君のようです

ためらいがちに かけた言葉に

驚いたように ふりむく君に

季節が頬をそめて 過ぎて行きました

うす紅色の シクラメンほど

まぶしいものはない

恋する時の 君のようです

木もれ陽あびた 君を抱けば

淋しささえも おきざりにして

愛がいつのまにか 歩き始めました

疲れを知らない 子供のように

時が二人を 追い越してゆく

呼び戻すことが できるなら

僕は何を 惜しむだろう

うす紫の シクラメンほど

淋しいものはない

後ろ姿の 君のようです

暮れ惑う街の 別れ道には

シクラメンのかほり むなしくゆれて

季節が知らん顔して 過ぎて行きました

疲れを知らない 子供のように

時が二人を 追い越してゆく

呼び戻すことが できるなら

僕は何を 惜しむだろう

発売日:2008-04-23

歌手:September

作詞:小椋佳

作曲:小椋佳