落日、燃え-小椋佳

西の空を 紅く焦がし ことさら輝く あの落日

若い日なら 顔を上げて 明日の憧れ 映したもの

今はどこか 舞い散る花 浴びる時の 感傷のように

命ひとつ 尽きる前の 名残りの祭りと視る

記憶のみに 心埋めず 残りの日数に 指を折らず

今も胸に 熱く騒ぐ 恋なり愛なり 愛しいもの

切り株から 芽吹く命 蘗たち 慈しむように

こうありたい こうしたいの 想いを育み抱く

日一日を 夢に向かう 登り坂の 祭りとして

力 尽くそう 心 充たそう

流行り物に 取り込まれず 若さを装う 無駄無理せず

精一杯 内からなる 自然を生きれば 嬉しいもの

五千人の 知り合いより 五十人の 友選ぶように

真心だけ 重ね合える 交わり暖めたい

地位や名誉 すでに無用 美しさを 追い求めて

日一日を 夢に向かう 登り坂 祭りとして

力 尽くそう 心 充たそう

発売日:2006-08-30

歌手:小椋佳

作詞:小椋佳

作曲:アンドレ・ギャニオン