月兎時-nano.RIPE

空を見てごらん 今宵月は満ちた

てっぺんに届いたらさあ始まりの合図だ

上を見上げりゃキリがないことばかり

下を見て安堵すんのも違うよな

描いてた未来も変わるだろう 少しずつ確かに

ぼくらはずっと歩いてきたんだよ 追い風も時には敵になるその中

決して満たされないから終われない 触れた刹那すべてが滲むように

あの日ぼくが夢見た場所ならもう 遥か後ろへ流れたんだ

エゴの後ろに何を隠していても

欠点を除いたら誰も惹かれはしないだろう

贄を捧げりゃ救われるものがたり

それを見て懺悔すんのも違うよな

いつの日かあの子も笑うだろう 正しくはなくても

それだけずっと唱えてきたんだよ 味方も時には敵になるそれでも

誰のせいにもしたくない 越えた先が影でも光でも

憐れみも情けももう欲しくはない

報われるなら次の世界 おなじ姿に生まれたいな

まだ歩いてゆくんだよ

追い風を追い越して風になるそれでも

空に浮かべた月には届かない 触れるものに限りがあると知って

それがぼくを宥める理由になるくらいならいっそ奪ってよ

満たされるまでは終われない 擦れるたびまた傷を増やしても

見上げるぼく 見下ろす月に潜むその姿に何を思う 何を歌えばきみに届く

発売日:2018-08-29

歌手:nano.RIPE

作詞:佐々木淳

作曲:きみコ