アイネクライネ-米津玄師

あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに

当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ

今痛いくらい幸せな思い出が

いつか来るお別れを育てて歩く

誰かの居場所を奪い生きるくらいならばもう

あたしは石ころにでもなれたならいいな

だとしたら勘違いも戸惑いもない

そうやってあなたまでも知らないままで

あなたにあたしの思いが全部伝わってほしいのに

誰にも言えない秘密があって嘘をついてしまうのだ

あなたが思えば思うよりいくつもあたしは意気地ないのに

どうして

消えない悲しみも綻びもあなたといれば

それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか

目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような

奇跡であふれて足りないや

あたしの名前を呼んでくれた

あなたが居場所を失くし彷徨うくらいならばもう

誰かが身代わりになればなんて思うんだ

今 細やかで確かな見ないふり

きっと繰り返しながら笑い合うんだ

何度誓っても何度祈っても惨憺たる夢を見る

小さな歪みがいつかあなたを呑んでなくしてしまうような

あなたが思えば思うより大げさにあたしは不甲斐ないのに

どうして

お願い いつまでもいつまでも超えられない夜を

超えようと手をつなぐこの日々が続きますように

閉じた瞼さえ鮮やかに彩るために

そのために何ができるかな

あなたの名前を呼んでいいかな

産まれてきたその瞬間にあたし

「消えてしまいたい」って泣き喚いたんだ

それからずっと探していたんだ

いつか出会える あなたのことを

消えない悲しみも綻びもあなたといれば

それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか

目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような

奇跡であふれて足りないや

あたしの名前を呼んでくれた

あなたの名前を呼んでいいかな

発売日:2014-04-23

歌手:米津玄師

作詞:Kenshi Yonezu

作曲:Kenshi Yonezu