夜桜お七-吉木りさ

赤い鼻緒がぷつりと切れた

すげてくれる手ありゃしない

置いてけ堀をけとばして

駆けだす指に血がにじむ

さくらさくら

いつまで待っても来ぬひとと

死んだひととは おなじこと

さくらさくらはな吹雪

燃えて燃やした肌より白い花

浴びてわたしは 夜桜お七

さくらさくら弥生の空に

さくらさくらはな吹雪

口紅をつけてティツシュをくわえたら

涙がぽろりもうひとつぽろり

熱い唇おしあててきた

あの日のあんたもういない

たいした恋じゃなかったと

すくめる肩に風が吹く

さくらさくら

いつまで待っても来ぬひとと

死んだひととは おなじこと

さくらさくらはな吹雪

抱いて抱かれた二十歳の夢のあと

おぼろ月夜の 夜桜お七

さくらさくら見渡すかぎり

さくらさくらはな吹雪

さくらさくらさよならあんた

さくらさくらはな吹雪

発売日:2008-12-24

歌手:吉木りさ

作詞:林あまり

作曲:三木たかし