昭和最後の秋のこと-神野美伽

貧しさも つらくない

四畳半にも 夢がある

嘘をつかない 約束で

肌を寄せあう 二人なら

死にましょうか 生きましょうか

生きましょう 生きましょう

互いに 巡り逢えただけ

この世の神に 感謝して

昭和最後の秋のこと

雨にうたれる彼岸花

震える愛が 震える愛がまだあった

飢えた日を 忘れない

痩せて目だけを ひからせた

そんな時代の 子であれば

心だけでも 満たしたい

死にましょうか 生きましょうか

生きましょう 生きましょう

笑えることが ある限り

値うちがあると 信じつつ

昭和最後の秋のこと

時に晴れ間が 広がって

眩しい恋が 眩しい恋がまだあった

昭和最後の秋のこと

山の紅葉に 照りはえて

色づく夢が 色づく夢がまだあった

震える愛が 震える愛がまだあった

発売日:2012-07-25

歌手:神野美伽

作詞:阿久悠

作曲:浜圭介