つめたい手-Cocco

初めてもらった 旋律は

悲しみを 組み合わせ

冷えたこの手を 暖めたの

あなただけ 傷つけていくように

取り返せないものは 諦めてもいいのに

ぬかるんだ淵から たちのぼる未来は

擦り切れて粉々

怯えたふたりが 近づきすぎたの

あまりに淋しくて 乾いた音は

枝を揺らしながら 咲いた花を

散らしてしまった 静かに

跡切れることを 恐れるから

ひたすらに 響くだけ

時を止めた 海の底へと

身を投げて 過ぎていくのを待つの

今 小さく芽ぶいて 汚れた血を肢体を

朽ち果てた呼び名を ここから始めれば

何も持たなければ ねじれたふたりは

悶えた分だけ ちぎれてくばかりで

破れた窓に あの凍えた風が

攻め寄せるの

冷えたままの手だけ 静かに

つめたい手だけ 静かに

つめたい手だけ 静かに

発売日:2000-06-28

歌手:Cocco

作詞:こっこ

作曲:根岸孝旨