気配-Any

眠れない夜には誰の子守唄も聞きたくない

ただ君にふれたい

ため息ばかりじゃ空も濁ってく

星も見えないから遠くへ行けない

安い祈りを捧げて待っているうちに

真っ黒な憂鬱が忍び込むぜ

窓を開けて 鈍色の心 ぶちまけて

君の胸に抱かれて粉々に愛されて眠りたい

刺の無い人生に憧れたりもする

夢や希望を素足で駈けてく様に

だけどこんなにも酷く泥濘んでいく

他人の恨み妬みはきっと流されてゆくよ

安らげ もっとプラスチックなソウルを

燃やし尽くせる様に限りある果実を貪れ

孤独を裂いて 鈍色の心 流し込め

君の胸に抱かれて

獣の様に愛してくれないかい

暗闇を見ていた指先で見ていた

僕らに潜んだ気配は狂って眠る

愛の歌を歌いたいんだ たった一度だけ

みんなひとりではいられない

静かに 窓を開けて

埃にまみれた光を 全身に浴びせるんだ

もう僕らに明日はない

歌おうぜ

気休めだって 鈍色の心 ぶちまけて

君の胸に抱かれて 絶望に希望に

愛の気配にうなされて眠りたい

発売日:2015-06-24

歌手:Any

作詞:工藤成永

作曲:工藤成永