虚言症-椎名林檎

しかし何故にこんなにも眼が乾く気がするのかしらね

黄色の手一杯に広げられた地図には 何も無い

そして何故に雨や人波にも傷付くのかしらね

魚の目をしているクラスメイトが 敵では 決して無い

線路上に寝転んでみたりしないで大丈夫

いま君の為に歌うことだって出来る

あたしは何時も何時もボロボロで生きる

例えば少女があたしを憎む様な事があっても

摩れた瞳(め)の行く先を探り当てる気など 丸で無い

徒(いたずら)に疑ってみたりしないで大丈夫

いま君が独りで生きているなんて云えるの

君は常に常にギリギリで生きる

あたしは何時も君を想っているのに

髪の毛を誘う風を何ともすんなりと受け入れる

眩しい日に身を委せることこそ悪いこととは云わない

無理矢理に繕ってみたりしないで大丈夫

いま君の為に歌うことだって出来る

あたしは何時も何時もボロボロで生きる

発売日:2000-03-31

歌手:椎名林檎

作詞:椎名林檎

作曲:椎名林檎