自由な空へ-市ノ瀬千里(下野紘)

閉ざした部屋に籠もり

ひたすら夜を待っていました

誰にも関わらずに

過ごしてゆくだけの毎日

ひそかに覗いてたんです

微笑むあなたが手招く場所

それでも疑うばかりの僕は

独りになりたいと呟く

窓の向こうの煌めく世界

あなたがくれた想いのように

いつもと同じ景色の中に

知らなかった空が鮮やかに映った

流れる水の畔

うつむく僕とあなたの姿

瞑(つむ)った目蓋の奥

それでも炎(ひかり)は輝いて

本当は変わりたいんです

微笑むあなたと歩きながら

色んな事に怯えていたけど

扉を開けられた その時

初めて見えた切ない世界

あなたの側を離れられない

呪いのような寂しさは そう

知らなかったはずの懐かしいぬくもり

少しずつ大きくなっていった気持ちがある

怖がってるだけじゃ何も守れないと

だから僕は――

あなたに逢えた優しい世界

涙と弱さそのままでいい

傷つきながら自由な空へ

僕があなたと行ける明日へ

呪いのような愛しさを もう

知ってしまったからいつまでも一緒に…

歌手:市ノ瀬千里(下野紘)

作詞:日山尚

作曲:小野貴光