三日後-ET-KING

三日後に改札で会おう…

なぁやろうぜ音楽 始まりは何となく

ありもんのレコード 真っ白なキャンバス

思い思い蹴り上げたヴァース

気の知れた仲間 相も変わらず

チクタク 時計はリズミカル

限られた時間 夢中になって気づかず

グシャっと丸めたノート

書き留めた言葉再びリロード

目をこすってまだうす暗い

街頭 明かりごしに見た未来

繰り返すループ 消えていった憂鬱

窮屈な毎日から脱出

憧れた大阪ヒップホップ

現場でくらった感動に嫉妬

あの時の一歩 これからの一歩

イデオロギー これがニューシット

小さなパーティーを始めた

いつもの場所には仲間

集まったらそう始めようか 乾杯の合図で

悩みとか明日の事とか ひとまずは置いといて

音に酔いしれながら踊り続けた

会いたい奴には会いに行こう

顔見るだけでそれが最高

たまにしか来れない奴とも 今日は朝まで

あの頃はみんな若かった

アホみたいにホンマ金がなかった

小さな約束がつないだ 音楽だった

8畳1間に集まり

世間話から生まれる歌詞

行き詰まれば部屋飛び出し

路地裏のションベン臭さに鼻をつまみ

煙たい部屋に戻り

お飾り無しの言葉を選び出し

そんな場所で出来た真新しい

曲持ってクラブでライブし

まさに斬新 飛び込むシーン

でもフロアには客は数人

それも外国人とそこの店員

気持ちに響いたか分からないが

ライブ終わり乾杯テキーラ

飲み干す悔しさと涙

今それが財産

いつか割り勘の人生なくす計算

地下鉄階段を駆け上がる

バイトすっ飛ばして駆けつける

行き先は煙と酒と夢の詰まった

缶詰の様な部屋

無国籍な薄暗い街並

すり抜けたらば夜の始まり

スピーカー達が目を覚まし

首を振り全員でニンマリ

戻りたいと言えばどうかな

思い出したくないこともあるかな

でもそれよりももっと大きな

人生をかけた時間があったな

もちろん今も進行形

だから息継ぎなんかもちょっとして

振り返るにゃまだ早いか

思い出は辛口なバラライカ

音に混じった吐息の

虜になったら話し始めよう

僕が忘れてしまってた思い出

君が話し始めた時

すべてが繋がり すべての始まり

やり残したことを思い出した

2005年の春

僕らはみんな山の中にいた

茹だるような暑さ

熱のこもった倉庫の中

自分の声は遠くに感じた

みんなでいるだけで幸せだった

そこで作った一枚のCD

人生を変えた一瞬に

自分で選んだ不自由ならば

それはきっと何よりも自由

怖くて眠れない夜が続けど

誤摩化さないで ここまできたんだ

愚弄に負けず 誹謗に負けず

噂に負けず 銭にも負けず

さあ仲間をみてくれ

これが俺の人生や

あの日に交わした約束

さぁ残り時間は加速していく

発売日:2016-02-24

歌手:ET-KING

作詞:ET-KING

作曲:いときん