幻曲-C-999

ふと 街を見下ろせるあの場所 行こうと思った

まだ微かに星が見える薄暗い時 朝靄の中 歩き出した

葉のない並木道 無彩色のこの景色

音のない世界 空しく響く呼吸

まだ芽のない小枝に あの日消えた君を今重ねた

色 音 光 ない 世界に一人だけ

君のあの言葉 何を意味したんだろう

悴んだ手を暖めようと 息を吹きかけるけど

冷たいままの手 ため息では駄目だ

細い坂道を登っていく 石段登ってく

この足は重い やっと辿り着いた

目の前に自分の影が伸びて 僕は振り向いた

色 音 光って 靄の海 ビルの影

キラキラ 幻 君に届きそうだ

甘い記憶辿った 現実を知りながらも

あまりに綺麗な 幻のような朝の中で

動き出した 色 音 光って

靄の海 ビルの影 小鳥たちの鳴き声

心まで 照らして

発売日:2006-11-22

歌手:C-999

作詞:遠藤慎平

作曲:遠藤慎平