扉-淡谷のり子

くちびるで 私の耳かざりを

はずすのが 上手(じょうず)だったわね

いいかげん 私を燃やしといて

あなただけ 酔いつぶれたわね

別れしな うなじに手をすべらし

見つめてる 目がうるんでたわ

言葉など いらない二人だった

くちづけも 交(かわ)さなかったわ

二重(ふたえ)まぶたの 男は嫌いよ

いつも いつも 私を

こんな目に会わせる

どうせまた

戻って来るんでしょう

今度こそ ドアは

あけてやらない……

花畑 飛びかう蝶々なのね

ひな菊に 飽(あ)きたらダリアヘ

もうあなた 若くはないのだから

しばらくは 羽(はね)を休めたら

いつもなら こっそり戻って来て

このドアを 小さく叩くの

なのにもう 五日も過ぎてるのに

足音の 一つもしないわ

二重まぶたの 男は嫌いよ

いつも いつも 私を

こんな目に 会わせる

どうしたの

いつもと違うじゃない

このドアはずっと

あけてあるのに

あけてあるのに あけてあるのに……

ラララ…………ラララ………

このドアはずっとあけてあるのに

あけてあるのに……

発売日:2012-11-07

歌手:淡谷のり子

作詞:藤公之介

作曲:服部克久