流れるものに-中村一義

『空を流れるものに、いつかは偶然、出会うのだろう。』

油断したって両目に飛び込むように、全景を覆いつくすは田園。

無限のように流れる黄金色。

それに対する上空のだんだん雲に、見とれているうちに、

ついに気付かされたよ。

これは鏡だと。

空を流れるものに、いつかは偶然、唄うのだろう。

音が流れんだ、脳裏に。いつかは当然、届けるだろう。

ほら、君がいて僕がいる。本当はそれで十分なのに。

あらまぁ、それにフタしちゃって。

街にいたって両目閉じりゃ、もう自然に、全景を覆いつくすは田園。

無限のように流れる黄金色。

あ、肌で感じた鏡のように映っただんだん雲に、鳥。

あの鳥はこの地上を舞う僕だろ?

空を流れるものに、いつかは偶然、叫ぶのだろう。

文字が流れんだ、脳裏に。いつかは当然、届くのだろう。

ほら、君がいて僕がいる。本当はそれで十分なのに。

ほらな、まただ。フタしちゃって。

『宇宙を流れるものに、いつかは偶然、出会うのだろう。』

音符が流れんだ、脳裏に。いつかは当然、繋がるだろう。

宇宙を流れる音に、いつかは全然、出会えるだろ?

宇宙とよく似た君に、今日こそ本音、唄ってもいいだろ?

ほら、君がいて僕がいる。世界はそれが起点なのに。

なんだかんだって言ったって、

欲しいものは変わりゃしないのにね。

(どうもこうも。)

発売日:2012-07-11

歌手:中村一義

作詞:中村一義

作曲:中村一義