I.C-Annabel

ねえ いまは 何が見える?

遠くまで波が揺れて 浅い熱をさらっていく

暴れだす呼吸だけは前へ行け、と急き立てる

ぼくらの呼ぶ未来はとっくに不確かだって

どうしようもなく世界が叫ぶのを

そっと 手を繋いで やりすごすよ

ぼくの目を片方あげよう

今ぼくにあるものすべてその手にあげるから

きみの目のひとつになって見つめていよう

世界を 未来を 呼吸を 継いで

つぎの場所へ

静かに砂が鳴いて足あとを残していく

先をいくきみの後を痩せた影が追いかける

ぼくらのいる季節だけ強い風に遭って

飛んでいく欠けたページの行方を

結末を 答えを 知りたいだけ

遠くまで波が揺れて 浅い熱を奪う

ぼくの目を片方あげよう

今ぼくにあるものすべてその手にあげるから

きみの目のひとつになって見つめていよう

身体も 時間も 自由に 超えて

振り絞る

粉々になってくちっぽけなぼくにも

生まれてきた意味を

きみの目のひとつになって見つめているよ

同じものは見えないけど 少しだけ解るよ

ぼくらの呼吸を繋いできみとつぎの場所へ

発売日:2014-03-26

歌手:Annabel

作詞:Annabel

作曲:田口囁一(感傷ベクトル)