HABANA EXPRESS-寺尾聰

煙草をくわえて 窓を上げたら

ようやく自分に戻った気がするぜ

あんなに たやすく 別れをぶつける気ままなおまえに

勝てはしない

出会いは南の嵐のようで 根こそぎ昨日をさらった恋さ

このままおまえと 生きてもいいとは

俺らしくもない夢を見てた

Habana の風に酔い ただおまえと眠っただけさ

終りのない恋なんて 多分恋じゃないぜ

黄色い畑のうねりを見ていると おまえの熱い身体を思い出す

陽よけを下ろして 抱き合う部屋では

まるで時間さえ止まっていたぜ

明日の行方を占うカード

わかっていたのさ 駄目になるって

ひとつところに落ちつける筈もないのさ

そいつが 俺の運命

Habana の風はまだ 無邪気におまえを連れてくる

傷つかない恋ならば しないほうがいいぜ

ブルーな気分におかまいなしに レールの響きは 希望を刻む

陽気なおまえの 恋物語に

ふたりで笑った夜も あったぜ

雑誌のすみに書いたアドレス 考えあぐねて 風にちぎった

どうやら こころを 立てなおす頃に

黄昏近づき 次のStation

Habana の風はいま ひとつの色に染まりだす

燃やしすぎた恋だから きっと忘れないぜ

発売日:2007-05-16

歌手:寺尾聰

作詞:有川正沙子

作曲:寺尾聡