アパルトマン-原田知世

2かいに住んでる 寒い目をした人が

粉雪のように 歌う

となりに住んでる 北で生まれた二人

いつもの言葉で愛をかわしてる ラムール

自分の中の苦しみ抱いて

生きる楽しみで せいいっぱいの

他人がいやで自分がいやで

窓辺に暮らすの もうやめて

私 家を出てゆくわ

目の前の河をこえて

氷のとける前に

強く くつひもを結んで

歩きはじめる

10年も住んでたと 思えない記憶が

初雪のように とける

床のきしむ音が 先を急がせるの

新しいくつが過去を踏みつける サリュー

私の中につもる吹雪は

この冬だけで もう一生分で

だんろの中を かきまわしても

燃えすぎた灰が あるだけ

私 家を出てゆくわ

目の前の河をこえて

氷のとける前に

強く くつひもを結んで

歩きはじめる

私 家を出てゆくわ

次に住む人のために

すべてをそのままにして

目の前の河をこえて

氷のとける前に

強く くつひもを結んで

歩きはじめる

発売日:1992-08-21

歌手:原田知世

作詞:鈴木慶一

作曲:鈴木さえ子