片道切符の歌-eastern youth

降り立ったホームには

温い風が吹いている

帰らない覚悟を決めて

この街にやって来た

嘘みたいな風景

でも嘘じゃない風景

空が割れて落ちてくる

アスファルトに影が

歩き疲れた影が

焼き付いて動かない

誰もが知っている、

誰でも知っている事が

未だに分らないから

探してばかりの

迷ってばかりの日々を

今日も又、繰り返すだけ

地平線の彼方で夕空が

小さな俺を嘲っている

やがて月日も流れ去り

やがてそれ等も忘れ去る

「目を覚ます。目を覚まして家を出る

歩き出して何処へ行く

歩き出して彼所へ行く

四番線、色が剥がれて消えて行く

慣れてしまえば大丈夫

何が起きても大丈夫」

みんな分っている、

全て分っている事が

どうしても捨てられないから

探してばかりの

迷ってばかりの日々を

やっぱり今日も繰り返している

地平線の彼方の朝焼けが

小さな背中を押すようだ

握りしめた切符は片道だ

分らない儘、

列車は走る

迷った儘で、行け。

発売日:2006-03-08

歌手:eastern youth

作詞:吉野寿

作曲:吉野寿