暁の車-玉置成実

風さそう木陰に俯せて泣いてる

見も知らぬ私を私が見ていた

逝く人の調べを奏でるギターラ

来ぬ人の嘆きに星は落ちて

行かないで、どんなに叫んでも

オレンジの花びら静かに揺れるだけ

やわらかな額に残された

手のひらの記憶遥か

とこしえのさよならつま弾く

優しい手にすがる子供の心を

燃えさかる車輪は振り払い進む

逝く人の嘆きを奏でてギターラ

胸の糸激しく掻き鳴らして

哀しみに染まらない白さで

オレンジの花びら揺れてた夏の影に

やわらかな額を失くしても

赤く染めた砂遥か越えて行く

さよならのリズム

想い出を焼き尽くして進む大地に

懐かしく芽吹いて行くものがあるの

暁の車を見送って

オレンジの花びら揺れてる今も何処か

いつか見た安らかな夜明けを

もう一度手にするまで

消さないで灯火

車輪は廻るよ

発売日:2014-06-25

歌手:玉置成実

作詞:梶浦由記

作曲:梶浦由記