さざ波-松任谷由実

秋の光にきらめきながら

指のすきまを逃げてくさざ波

二人で行った演奏会が

始まる前の弦の響きのよう

月の形のボートの上で

素敵な日々を想い出にしたい

ひざに開いた短編集も

風がめくっていつの間にかエピローグ

愛が終るのをたしかめずに

ひとりここへ来てよかったの

オールも持たず漂いながら

やさしい人に手紙を書きたい

短いけれど楽しかったと

強がりだけを岸の落葉にそえて

霧が水面をゆっくり流れ

帰る岸辺を覆いかくすように

もうしばらくは本当の愛を

見つけられずに さまよってもいいの

愛が終わるのを 繕ったら

明日を生きるのに おくれたわ

オールも持たず漂いながら

やさしい人に手紙を書きたい

心も文字も少しゆれてる

グレイの影と私だけの十月

グレイの影と私だけの十月

発売日:2000-04-26

歌手:松任谷由実

作詞:荒井由実

作曲:荒井由実