シェナンドー河に捧ぐ-谷村新司

年老いた男が涙もぬぐわず

陽に焼けたこぶしを握りしめ語る

今は亡き息子と妻へ生きる力が欲しいと

その顔に刻まれた男の生き様

もう誰れも責めはしない たとえ今死んでも

シェナンドー悲しみの河 何も知らずに流れる

教会の鐘の音が遠くで聞こえる

幸福に暮らしてたあの頃の響き

少しも変ってはいないと男はそうつぶやく

想えばつらい日も長く続いた

けれど輝いていたあの時にもう二度とは戻れない

シェナンドー悲しみの河 何も知らずに流れる

この河のほとりを妻と歩いた

この河で息子と泳いだ想い出

年老いた男の最後の涙 今この河に捧げん

男は指先で 砂にしるした

今こそ帰らん母なる海へ 身も心も帰らん

シェナンドー悲しみの河 何も知らずに流れる

シェナンドー悲しみの河 何も知らずに流れる

発売日:1998-02-25

歌手:谷村新司

作詞:谷村新司

作曲:谷村新司