ひとひらふたひら 散りゆくさくら 紺碧へ 色付く心に 淡い記憶がいま 風となり 揺らす水面 忘れていた 痛み 数奇な運命と いまをただ嘆くより 悲しい時に笑えることが 大切ね ひとひらふたひら 見上げし空は 悲しいくらいに 蒼く澄んでいる 愚かだと 嘲笑われても 後悔はしてない いまだから そっと祈る あなたの倖せを… さくら襲(がさね)に舞う 生き急ぐ花びらを この掌(て)で掬いあげたとしても 戻れない ひとひらふたひら 散りゆくさくら 描いた軌跡に わたしを重ねた ひとひらふたひら 見上げし空は 悲しいくらいに 蒼く澄んでいる ひとひらふたひら 散りゆくさくら 描いた軌跡に 未来を重ねた 発売日:2008-04-30 歌手:池上ケイ 作詞:Satomi 作曲:池上ケイ
変わり続ける街の中 今年もまた春は訪れ 移ろう景色の中に また 桜咲く 終わりいく季節を背中に 始まった季節に手を伸べ 長く歩いていく道には また 桜が散る 一片の花びらは まるで 出逢いと同じで 咲いて いずれ散っていくのに また咲こうとする 桜の花、舞う、風に、舞う、ひらり 始まるもの全て 終わりがあることなど 知っているのに 人は幾度求め合い また出逢い はらり 何故同じことばかり繰り返していくのだろう 去年のわたしに手を振り 未来のわたしに夢を見る 過去と未来を繋いで また 桜咲く どうして人は終わりを見て 儚く降る花びらを見て 美しいと思うんだろう また 桜が散る 一片の花びらは どこか 生命に似ていて 散っていくときには 必ず ただ一枚だけ 桜の花、舞う、風に、舞う、ひらり 繰り返す季節に出逢いと別れをまた 繰り返して 知っていくのは痛みと 切なさと はらり そして最後には皆 独りで散ることを知る 宙を舞っていく 花吹雪 ひと ひら ふた ひら 数え切れないほどの雨に わたしは立ち尽くして… 桜の花、舞う、風に、舞う、ひらりらら 人を知るその度 孤独である自分も 知っていくけれど だから人は求め合い また出逢い はらり 孤独知る程にまた 人が好きになっている 発売日:2003-09-25 歌手:arp 作詞:anzu Omiya 作曲:takashi Hamada
あゝ肩を抱く 腕のちからで 冷えてゆく 心がわかる 近づく別れの足音に 背中が寒い 逃げないわ 逃げないわ 陽ざしは春でも これから私 季節はずれの こころは 冬支度 あゝ悲しみに なれていくよに 捨てるなら 時間をかけて ひとひら ふたひら 紅バラも 花びら散らす 追わないわ 追わないわ 別れのつらさに 負けないように 季節はずれの こころは 冬支度 あゝ汽車の窓 よせた笑顔も 沈む陽に 半分かげる 残りの少ない恋の日の 想い出づくり 泣かないわ 泣かないわ ひとりで生きてく 明日のために 季節はずれの こころは 冬支度 発売日:1995-05-17 歌手:牧村三枝子 作詞:水木かおる 作曲:遠藤実
部屋の掃除をしながら 机の引き出しを覗いたら 君の写真が出て来たよ 僕はふいっと涙がこぼれて落ちた 君の胸には花束 テーブルには誕生日のデコレーションケーキ 友人達のたくらみに チョッピリ目をうるませ微笑む君は 恥ずかしそうに頬染めた あどけない少女のようだ 良かったねってつぶやいたら 僕は涙がこぼれて落ちた 君と手をつないで何処までも歩いた 君は素直で優しくて やっと会える日が待ち遠しくて いつもいつも君を想った でも君の心が離れてく そう想った僕は 別れの言葉を強がったんだ 君は「好きだからこそとても辛いのよ あなたにもわかるでしょう」って 春の陽ざしを胸にいっぱい 桜の木の下に寝転んだ君は 微笑みながら僕を見上げてる 僕はまぶしさをこらえながら君を見つめてる その時君にひとひらふたひら 桜の花が舞い降りたんだ 僕はそんな画のように美しい 春の夢をみたのかな 僕は涙がこぼれて落ちた 発売日:2009-09-09 歌手:遠藤賢司 作詞:遠藤賢司 作曲:遠藤賢司
心細さにひとり 空を見上げれば 涙曇りか 胸が凍りつく ひとひら ふたひら 小雪ちらちら ひと月 ふた月 春待つ女... 抱いてください 震える肩を 逢いたい 逢いたい あなたに逢いたい あの日別れの朝に くれたこの指輪 愛の証(あかし)と 今も信じたい ひとすじ ふたすじ 風がひゅるひゅる ひと雪 ふた雪 哀しみ積もる... あなた教えて 帰らぬ理由(わけ)を 寂(さみ)しい 寂(さみ)しい ひとりが寂(さみ)しい たとえこの身が白い 雪に埋もれても あなた待ちます 北のこの町で ひとつぶ ふたつぶ 涙ほろほろ ひと月 ふた月 春まだ遠い... 抱いてください 一途な心 恋しい 恋しい あなたが恋しい 発売日:2010-04-07 歌手:小金沢昇司 作詞:麻こよみ 作曲:加藤将貫
鉛色した 冬の海 風がヒュルヒュル 空になる ひとり身を引く 女の胸に ひとひらふたひら 雪が舞う あなたさよなら 忍路海岸 わかれ旅 逢えば抱かれて しまうから 手紙ひとつで 伝えます 筆が走れば 乱れる文字に 思い出ばかりが にじみます あなたさよなら 忍路海岸 ひとり宿 恋をするのも 女ゆえ 恋に泣くのも 女ゆえ 抱けばいとしい 乳房の重み 明日はどの人 好きになる あなたさよなら 忍路海岸 わかれ雪 発売日:2009-11-18 歌手:川中美幸 作詞:たかたかし 作曲:弦哲也
ひとひらふたひら 散りゆく紅葉 恋の終わりを 見るように あなた嫌です あきらめないで どうか離れて 行かないで 情念(いのち)もえます くれないに あゝ紅葉川 あなたを失う その日が来たら きっと生きては ゆけないわ おまえひとりと この手を握り 抱いてくれたわ 夜明けまで 愛のさざ波 また寄せる あゝ紅葉川 世間の冷たさ 涙のにがさ 胸で庇(かば)って くれるひと やがて来る冬 ふたりで越えて 春を待ちたい 倖せを 夢が流れる ゆらゆらと あゝ紅葉川 発売日:2008-07-23 歌手:椎名佐千子 作詞:仁井谷俊也 作曲:鈴木淳
ひとひらふたひら 舞い降る桜花(はな)を そっと両手で 受けとめる ひとときの 倖せと わかっていながら 一途に燃えた 夢がはらはら はらはら散るような… 桜雨 ため息つくたび なみだが落ちる だから弥生(やよい)の 空をみる 結ばれぬ 恋だから 忍んで逢うたび こんなに痩(や)せた 愛がしくしく しくしく泣くような… 桜雨 あなたを追いかけ 背中に止まる 花片(はな)は女(わたし)の 化身です いつの日か 逢えたなら 死ぬまでひとりに しないで欲しい 涙ほろほろ ほろほろ舞うような… 桜雨 発売日:2011-02-02 歌手:瀬川瑛子 作詞:仁井谷俊也 作曲:徳久広司
鞄ひとつで 降り立つ駅に ひとひらふたひら 雪の華 そっと差し出す てのひらで 淡く儚く 消えてゆく 二度と戻らぬ 恋ですか 雪が… 風に舞う 風に散る 雪花挽歌 夜行列車が 海沿いの駅 汽笛を鳴らして 入ります 浅い眠りを 揺り起こし 泣けとばかりに 闇で哭く あなた恋しい 北の宿 雪が… 窓に舞う 窓に散る 雪花挽歌 めくる暦は もう春なのに 私のこころは 冬の色 未練心を 責めるよに 肌を刺すよな 雪になる 寒さ凍える この胸に 雪が… 乱れ舞う 乱れ散る 雪花挽歌 発売日:2011-01-12 歌手:夏木綾子 作詞:瀬戸内かおる 作曲:岸本健介
風花がひとひらふたひら君の髪に舞い降りて そして紅い唇沿いに秋の終わりを白く縁取る 別れる約束の次の交差点向けて まるで流れる水の様に自然な振りして冬支度 僕の指にからんだ 最後のぬくもりを 覚えていたくてつい立ち止まる 君は信号が待ち切れない様に 向こう岸に向かって駆けてゆく 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今風が止まった 哀しみがひとひらふたひら僕の掌に残る 時を失くした哀れ蚊の様に散りそびれた木犀みたいに 眩暈の後の虚ろさに似つかわしい幕切れ まるで長い夢をみてたふとそんな気がしないでもない 心変わり告げる 君が痛々しくて 思わず言葉を さえ切った僕 君は信号が待ち切れなかっただけ 例えば心変わりひとつにしても 一番驚いているのはきっと 君の方だと思う 君は信号が待ち切れなかっただけ 流れに巻かれた浮浪雲桐一葉 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今想い出と出会った 発売日:2005-05-03 歌手:さだまさし 作詞:さだまさし 作曲:さだまさし