君の美しさは 朝焼けの逆光の中でさえ際立ち 刻一刻と藍色に染まる 夕刻でさえ闇を恐れず 西の雲を梯梧色に染める あの夕日にさえ支配されない 君の美しさは 山上湖に舞い降りる 渡り鳥の波紋よりも まだ誰も気がついていない 積もり始めの雪よりも 何十万回も踏みつけられた 石畳の光沢よりも レンピッカが描くシルクのドレスよりも 神聖であり至純 そして その美は 君以外のすべての退廃を際立たせる 僕もそのうちの一人なのだ… いつもよりも眩しく大きい今宵のあの満月は 今年地球に最も接近しているという あの月は誰よりも遠くにいるのに 今世界から孤立した自分にとっては 誰よりもそばにいるように感じる… まるで君の如く 君から遠く遠く離れることが僕の愛 でも 君の輝きに照らされた僕は今夜 誰よりも 君のそばにいる 発売日:2021-01-20 歌手:宮沢和史 作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史