丘を越えて行こうよ あの閑静で高級な丘を 口笛でヤング懐メロ吹きつつ 当時のチャート思い巡らす タンスを担いだ演歌歌手 無駄なメモリーの数々に驚愕 忘れがちなユーザーID 乾いた空気といちょう並木 平和な街にまたも軍用車 鳩が落とす無差別爆弾 不届きワンコが仕掛ける地雷 かの地では未だ戦闘状態 帰り道 アホな男子 じゃれあいからの武力行使 停戦 休戦 同盟強化 三叉路で明日まで解散 おっ 南仏 プロヴァンス 季節を問わずバカンス地区 ガーデニングはパパンの夢 ママンの具沢山おみおつけ 的なゾーン 無難にスルー 信号超え目的地はすぐ 滞ってた振込完了 ライフラインをなんとか確保 あの陽のあたる坂道 一歩一歩動く気持ち 揺れて 悩んで あの日と同じ坂道 きっとちょっと違う足取り 止めて 繰り返して 丘を越えて行こうよ あの頃 毎日登った丘を ヘッドフォンからマイナーソング 浮かんでは消える当時の種族 デカ衿 おダンゴ 4×4 どこにも属さぬマイナー指向 チャンネエの好みは大メジャー ややボール気味の甘い球 通り抜けるA館B館 圧勝してた帝国の誤算 なにがし共が夢の跡 ロンリーマンの壁画跡 デカいスクーター 超ジャマ 若かったら乗ってたかな? でもデカ過ぎね?重そじゃね? 結局単なるヒガミじゃね? おっ バス ニューアルバム ビビットカラー 酷いビジュアル 悪気なく毒を街にばら撒く あれ買うぐらいなら募金します 新譜も中古もスルーして DIY系大型店 タンスを留めとくL字のアレ 震えて待ってるXデー あの陽のあたる坂道 一歩一歩動く気持ち 揺れて 悩んで あの日と同じ坂道 きっとちょっと違う足取り 止めて 繰り返して 発売日：2010-02-24 歌手：スチャダラパー 作詞：M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO 作曲：M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO
あの日あの時 キミはどの場所に？ いつもどおり職場に学校に ダルそうに または活き活き 最寄駅 もしくは帰り道 当方某MCいつもどおり 寝起きでぼんやりPS3 目の死に具合もいい感じに 確か なにがしかの資金繰り そして あの瞬間 放り投げたコントローラ 軋む本棚 歪む階段 どうしたっけ？セーブデータ 記憶も朧げ 這々の態 頼り甲斐ない薄着の中年 このマンション越して早5年 7階の青年 顔は初見 季節外れ チラつく雪 饒舌にさせるアドレナリン 幹線道路 車もフリーズ ディスクの奥に深くメモリー あれを経て アニこと 人生も後半戦 どうなのよ 備え 「スニーカー置いて寝てたけどね」 「過去形」 震えて待ってるXデー それは今日 明後日 または来世紀 ラブストーリーじゃないが 突然に その日その時 それはどの場所に？ あの日あの時キミはどの場所に いつもどおりバイトにデートに つらそうに またはノリノリ 地元に もしくは旅先 午後過ぎ遅め抜け出すふとん いつものルーティーン啜るウドン 夕方から出かける用事 これ食ったらそろそろ用意 デカイ揺れ 焦ってこぼれそうどんぶり下げて 観葉植物倒れて割れて ビビりの愛犬怯えて吠えて ひとまず避難デカイ公園 慌てて逃げたのはうちらだけ 普段と変わらず平常どおり に見えてあれっ？一旦戻り テレビからは最新のニュース 発生直後映像のループ 慌てて動いても後手後手 なにもできず画面見つめるだけ あれを経て 自称慎重派のボーズマイメン どうなのよ 備え 「本棚は4/5にしたけどね」 「2割減」 震えて待ってるXデー それは今日 明後日 または来世紀 ラブストーリーじゃないが 突然に その日その時 それはどの場所に？ あの日あの時 備えてなかったろ 携帯ラジオに懐中電灯 乾電池 マッチにロウソク 「あったけど どこかタンスの奥」 なにより 落ち着いて 腹ごしらえ 紙の食器 割り箸 缶詰 レトルト食品 インスタントラーメン 「まとめ買いしたけど 賞味期限」 て言うか やったの？家具の固定 散々言ってたL字のアレ そもそもの配置も重要だって 「サイズがね まちまちでね」 まとめとかないと印鑑 通帳 もち重要 免許 保険証 すぐ使うのは小銭 現金 「減っていくもんだよね 自然に」 わかってんのにやってない 毎日の締め切りにきりきり舞い 時給と老化の一進一退 不燃ゴミが全く出せてない 家賃とサラリーのせめぎ合い 本棚は着々と満杯 積み上げた段ボール 二度と見ない 忘れたい誰かホールドミータイト 震えて待ってるXデー それは今日 明後日 または来世紀 ラブストーリーじゃないが 突然に その日その時 それはどの場所に？ 発売日：2020-04-08 歌手：スチャダラパー 作詞：M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO 作曲：M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO
